H22 筑波大付属駒場中学校
今回は筑波大付属駒場中学校の理科の入試問題を取り扱います。
早速始めましょう!!
(問題)
ミョウバンを水にとかし,そのとけ方について調べる実験を行った。実験に用いたビーカーの重さはすべて等しいものとして,後の各問いに答えなさい。
(実験)
(1)ビーカーXに水50cm3をとり,ミョウバンをさじすりきり一ぱいずつ加えてとかしたところ,2はいめまでは,かき混ぜるとミョウバンのつぶが見えなくなった,が3ばいめに加えたミョウバンは,よくかき混ぜてもつぶが残ったままだった。このときの水よう液の温度をはかると20℃だった。
(2)次に,4つのビーカーA~Dにそれぞれ50cm3の水をとり,それぞれに(1)と同じさじですり切り何ばいかずつのミョウバンを加えてかき混ぜた。その後,とけ残りがある場合は,ビーカーを温めながらかき混ぜたところ,50℃ですべてのビーカーの中のつぶが見えなくなった。
(3)XとA~Dのビーカーの水よう液の重さを調べたところ,(重い)A>B>X>C>D(軽い)の順であった。
1. ビーカーXとビーカーA~Dの水溶液の温度を20℃にしたとき,水溶液中にミョウバンのつぶが見えないビーカーはいくつありますか。
ア.1つ イ.2つ ウ.3つ エ.4つ オ.5つ
2. ビーカーXとビーカーA~Dの水溶液の温度を30℃にしたとき,水溶液のこさが等しくなるものは,最も多くていくつあると考えられますか。
ア.2つ イ.3つ ウ.4つ エ.5つ
3. ビーカーXとビーカーA~Dの水溶液すべてに,さらにミョウバンをさじすり切り3ばいずつ加え,50℃まで温めてよくかき混ぜた。このとき,水溶液中にミョウバンのつぶが見えなくなるビーカーは少なくともいくつあると考えられますか。
ア.1つ イ.2つ ウ.3つ エ.4つ オ.5つ
(解説)
実験(1)より20℃水50cm3にミョウバンは2はい分以上3ばい分未満まで溶ける事がわかり,ビーカーX中にはこの量のミョウバンが溶けていることがわかります。実験(3)から5ビーカー内のミョウバンの重さの多い順にA>B>X>C>Dとなります。
1. 20℃でビーカーX中のミョウバン水は飽和していますので,溶け残りの出来ない水溶液はビーカーC,ビーカーDの2つとなります。
2. 30℃で溶け残りのできる可能性のあるビーカーはビーカーXとビーカーAとビーカーBの3つとなります。したがって溶け残りのある水溶液は飽和水溶液で濃さは等しいので答えは3つ。
3. ビーカーAに加えたミョウバンは少なくとも5はい,Dに加えたのは1ぱいなので少なくともDは溶け残りができません。答えは1つ。
頑張れ受験生!!
