H23 入試分析 理科 甲陽学院中学校
2011.02.18 15:14|入試問題分析(理科)|
今回は前回問題の続きです(^◇^)
しかし甲陽の化学の問題は本当に良問の難問ですね・・・
では早速始めましょう!!
[問題] H23甲陽学院中学校 理科 大問6番
※はじめの実験については前回の理科のブログをご確認ください。(~_~)
問4 実験①~③の「残った固体の重さ」のうち,食塩の重さはそれぞれ何gですか。
問5 実験①で「残った固体の重さ」のうち,固体Aは何gですか。
問6 アルミニウム3gを水酸化ナトリウム水よう液だけで完全にとかすには,何cm3必要ですか。
問7 アルミニウム3gを塩酸だけで完全にとかすには何cm3必要ですか。
問8 表のXの値を,小数第1位まで答えなさい。
[解説]前回の解説で水酸化ナトリウム水よう液100cm3と塩酸80cm3で完全中和であることがわかりましたね!!
ちなみにこのときに残った固体が7.8gとなります。そのうちアルミニウムが3gが含まれているので,中和によってできた食塩の重さは7.8g-3g=4.8gとなります。
問4 実験①の場合 水ナ水(水酸化ナトリウム水溶液の略です(-_-;))25cm3+塩酸20cm3の中和反応であるので,4.8g×25cm3/100cm3=1.2gの食塩ができます。…答え
実験②の場合 水ナ水75 cm3+塩酸60 cm3の中和反応であるので,4.8g×75 cm3/100 cm3=3.6gの食塩ができます。…答え
実験③の場合 水ナ水100 cm3+塩酸80 cm3の中和反応となるので,4.8gの食塩ができます。…答え
問5 実験①では水ナ水75 cm3がアルミニウムを溶かすのに使われることになります。このとき溶け残りのアルミニウムと固体Aの重さの合計は7.2g-1.2g=6.0gとなります。
アルミニウム3gのうち3g×(6g-3g)/(9g-3g)=1.5gのアルミニウムが水ナ水75 cm3に溶けたことになります。したがって,1.5g×3g/1g=4.5gの固体Aが残った固体の重さの中に含まれていることになります。
問6 問5より,水ナ水75cm3+アルミニウム1.5g→水素2.16L+固体A4.8gがちょうどの反応式になります。
したがって,3gのアルミニウムを水ナ水でちょうど溶かす為には,75 cm3×3g/1.5g=150 cm3の水ナ水が必要である事がわかります。…答え
問7 問5よりアルミニウムが1.5g溶けると水素が2.16L発生する事がわかりました。
実験③に注目すると,この場合塩酸20 cm3がアルミニウムを溶かすのに使われたことがわかります。このとき発生した水素の体積が0.24Lであることから1.5g×0.24L/2.16L=1/6gのアルミニウムが溶けた事がわかります。したがってアルミニウム3gをすべて実験に用いた塩酸だけで溶かす為には20cm3×(3g÷1/6g)=360cm3の塩酸が必要である事がわかります。…答え
問8 問7より溶けたアルミニウム1/6gは1/6g×5=5/6gの塩化アルミニウムとなります。残りの3g-1/6g=
17/6gのアルミニウムはそのまま残った固体の重さに含まれます。したがって中和によって出来た食塩4.8g+塩
化アルミニウム5/6g+アルミニウム17/6g=8.4666…gとなりますので答えは8.5gとなります。
文章でざっと解説するとこのような感じです。とても面倒な問題ですが化学が大好きなお子様にとってはウキウ
キする問題ですね!!
頑張れ受験生達!!(^◇^)
しかし甲陽の化学の問題は本当に良問の難問ですね・・・
では早速始めましょう!!
[問題] H23甲陽学院中学校 理科 大問6番
※はじめの実験については前回の理科のブログをご確認ください。(~_~)
問4 実験①~③の「残った固体の重さ」のうち,食塩の重さはそれぞれ何gですか。
問5 実験①で「残った固体の重さ」のうち,固体Aは何gですか。
問6 アルミニウム3gを水酸化ナトリウム水よう液だけで完全にとかすには,何cm3必要ですか。
問7 アルミニウム3gを塩酸だけで完全にとかすには何cm3必要ですか。
問8 表のXの値を,小数第1位まで答えなさい。
[解説]前回の解説で水酸化ナトリウム水よう液100cm3と塩酸80cm3で完全中和であることがわかりましたね!!
ちなみにこのときに残った固体が7.8gとなります。そのうちアルミニウムが3gが含まれているので,中和によってできた食塩の重さは7.8g-3g=4.8gとなります。
問4 実験①の場合 水ナ水(水酸化ナトリウム水溶液の略です(-_-;))25cm3+塩酸20cm3の中和反応であるので,4.8g×25cm3/100cm3=1.2gの食塩ができます。…答え
実験②の場合 水ナ水75 cm3+塩酸60 cm3の中和反応であるので,4.8g×75 cm3/100 cm3=3.6gの食塩ができます。…答え
実験③の場合 水ナ水100 cm3+塩酸80 cm3の中和反応となるので,4.8gの食塩ができます。…答え
問5 実験①では水ナ水75 cm3がアルミニウムを溶かすのに使われることになります。このとき溶け残りのアルミニウムと固体Aの重さの合計は7.2g-1.2g=6.0gとなります。
アルミニウム3gのうち3g×(6g-3g)/(9g-3g)=1.5gのアルミニウムが水ナ水75 cm3に溶けたことになります。したがって,1.5g×3g/1g=4.5gの固体Aが残った固体の重さの中に含まれていることになります。
問6 問5より,水ナ水75cm3+アルミニウム1.5g→水素2.16L+固体A4.8gがちょうどの反応式になります。
したがって,3gのアルミニウムを水ナ水でちょうど溶かす為には,75 cm3×3g/1.5g=150 cm3の水ナ水が必要である事がわかります。…答え
問7 問5よりアルミニウムが1.5g溶けると水素が2.16L発生する事がわかりました。
実験③に注目すると,この場合塩酸20 cm3がアルミニウムを溶かすのに使われたことがわかります。このとき発生した水素の体積が0.24Lであることから1.5g×0.24L/2.16L=1/6gのアルミニウムが溶けた事がわかります。したがってアルミニウム3gをすべて実験に用いた塩酸だけで溶かす為には20cm3×(3g÷1/6g)=360cm3の塩酸が必要である事がわかります。…答え
問8 問7より溶けたアルミニウム1/6gは1/6g×5=5/6gの塩化アルミニウムとなります。残りの3g-1/6g=
17/6gのアルミニウムはそのまま残った固体の重さに含まれます。したがって中和によって出来た食塩4.8g+塩
化アルミニウム5/6g+アルミニウム17/6g=8.4666…gとなりますので答えは8.5gとなります。
文章でざっと解説するとこのような感じです。とても面倒な問題ですが化学が大好きなお子様にとってはウキウ
キする問題ですね!!
頑張れ受験生達!!(^◇^)
スポンサーサイト
