洛南高等学校附属中算数(H23年度入試問題分析)
2011.02.18 15:23|入試問題分析(算数)|
さて,今回は今年の洛南高等学校附属中(以下,「洛南中」)の問題にいきましょう。
洛南中の問題の特徴として,
前半の問題は比較的易しく,後半は手間のかかる問題が多いことが挙げられます。
後半の問題については,色々なパターンを調べ上げたり,規則性がわかるまで書き出してみたりというように,
「手を動かしながら考える」という作業が必須で,
極端に手間のかかりそうな問題は「捨てる」勇気も必要になります。
ただ,A・Bに分かれていたテストが,一つになって以降,
かつてのBの試験で見られたような,ひどく手間のかかる問題は鳴りを潜めてきている感があります。
今年度の出題は,近年ではもっとも素直な出題といえるでしょう。
7番の問題なども,ややこしくは見えますが,ダイヤグラムを書いてしまえば簡単な問題でした。
(昔は,速さの問題でももっと激しくややこしい問題が出ていましたね…。)
この傾向が今後も続くならば,わずかなミスが勝負の分かれ目となるでしょう。
また,70分という長丁場でありながら,小問が30問ほどなので,スピードと集中力は相当必要です。
それでは,早速,今年の問題の中でなかなか厄介だった次の問題を見てみましょう。
8番(4)((1)~(3)を省略していますので,問題文を一部書き換えています。)
立方体ABCD-EFGHがあり,辺AB,辺BC,辺CD,辺BF,辺DH,辺EF,辺HEの真ん中の点をそれぞれI,J,K,L,M,N,Oとします。3点A,F,Cを通る平面と,6点K,M,O,N,L,Jを通る平面とで切るとき,(もとの立方体の体積):(Hを含む立体の体積)を,最も簡単な整数比で表しなさい。
-1.jpg)
Hを含む立体の体積は,元の立方体の体積の半分から三角すいA-BCFの体積の
{4^3-3^3-(3^3-2^3)}/4^3=9/32倍(下図の赤の部分。求め方は三角すいの相似比と体積比の関係を利用)
を引いたものになるので,元の立方体の体積の29/64倍。
よって,答えは64:29ですね。
-2.jpg)
では,次回は大阪星光学院の問題にいきましょう!
洛南中の問題の特徴として,
前半の問題は比較的易しく,後半は手間のかかる問題が多いことが挙げられます。
後半の問題については,色々なパターンを調べ上げたり,規則性がわかるまで書き出してみたりというように,
「手を動かしながら考える」という作業が必須で,
極端に手間のかかりそうな問題は「捨てる」勇気も必要になります。
ただ,A・Bに分かれていたテストが,一つになって以降,
かつてのBの試験で見られたような,ひどく手間のかかる問題は鳴りを潜めてきている感があります。
今年度の出題は,近年ではもっとも素直な出題といえるでしょう。
7番の問題なども,ややこしくは見えますが,ダイヤグラムを書いてしまえば簡単な問題でした。
(昔は,速さの問題でももっと激しくややこしい問題が出ていましたね…。)
この傾向が今後も続くならば,わずかなミスが勝負の分かれ目となるでしょう。
また,70分という長丁場でありながら,小問が30問ほどなので,スピードと集中力は相当必要です。
それでは,早速,今年の問題の中でなかなか厄介だった次の問題を見てみましょう。
8番(4)((1)~(3)を省略していますので,問題文を一部書き換えています。)
立方体ABCD-EFGHがあり,辺AB,辺BC,辺CD,辺BF,辺DH,辺EF,辺HEの真ん中の点をそれぞれI,J,K,L,M,N,Oとします。3点A,F,Cを通る平面と,6点K,M,O,N,L,Jを通る平面とで切るとき,(もとの立方体の体積):(Hを含む立体の体積)を,最も簡単な整数比で表しなさい。
-1.jpg)
Hを含む立体の体積は,元の立方体の体積の半分から三角すいA-BCFの体積の
{4^3-3^3-(3^3-2^3)}/4^3=9/32倍(下図の赤の部分。求め方は三角すいの相似比と体積比の関係を利用)
を引いたものになるので,元の立方体の体積の29/64倍。
よって,答えは64:29ですね。
-2.jpg)
では,次回は大阪星光学院の問題にいきましょう!
スポンサーサイト
