fc2ブログ

H23 入試分析 理科 洛南中

2011.02.19 10:01|入試問題分析(理科)
今回はH23年度洛南中の理科の入試問題を取り扱います。

化学の問題です。では早速始めましょう!!

[問題]H23年度 洛南中 理科 大問3番
うすい塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を使って,次の実験1~3を行いました。あとの(1)~(4)の問に答えなさい。ただし,どの水溶液も1cm3の重さは1gとします。

実験1 うすい塩酸を8 cm3ずつ4個のビーカーにとり,その1つをA液とする。他の3つには水酸化ナトリウム水溶液をそれぞれ5 cm3,10 cm3,20 cm3加えてかき混ぜて,できあがった水溶液をB液~D液とする。また,水酸化ナトリウム水溶液を10 cm3ずつ3個のビーカーにとり,その1つをEとする。他の2つには,うすい塩酸をそれぞれ4 cm3,16 cm3加えかき混ぜて,できあがった水溶液をF液,G液とする。

実験2 A液~G液のそれぞれ半分を蒸発皿にとり,完全に水を蒸発させたのち残った固体の重さをはかった。

実験3 A液~G液の残り半分にBTB溶液を加えてその色を調べた。

実験1~実験3をまとめたものが次の表である。


無題


(2) C液には,塩酸と水酸化ナトリウム水溶液が互いの性質を打ち消し合って生じる固体(名前をXとします)の水溶液と考えられます。①~③に答えなさい。
① この固体の名前(X)を答えなさい。
② C液は何パーセントの水溶液ですか。小数第1位まで答えなさい。
③ Xが出始めるのは,C液の半分から何gの水を蒸発させたときですか。Xは100gの水に40gまでとけるものとし,小数第1位まで求めなさい。



[解説]
(2)① これは塩化ナトリウム(食塩)ですね!!
  ② 表中のCでは完全中和ですので,塩酸4cm3+水酸化ナトリウム水溶液5 cm3→食塩0.702gの反応となります。(※実験2の文中の「それぞれの半分を…」というところに注意!!)
塩酸4cm3は4gで,水酸化ナトリウム水溶液5 cm3は5gですので全体で9gの食塩水と考える事ができます。したがって0.702g÷9g×100=7.8%となります。…答え

 ③ 食塩水140gに対して食塩40gの割合で飽和状態となることから,この実験において食塩水が飽和状態になる時の食塩水の重さを□gとすると,□g:0.702g=140g:40gとなりますので,□g=2.457gとなります。
したがって,蒸発した水の重さは9g-2.457g=6.543g≒6.5gとなります。…答え
スポンサーサイト



テーマ:中学受験
ジャンル:学校・教育

←数理教育研究会へのHPはこちら
※お電話・お問い合わせフォームでのご連絡、お待ちしております。
    

Comment

非公開コメント

| 2023.12 |
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
ご案内


数理教育研究会のHPはこちら↑
※お電話・お問い合わせフォームでのご連絡、お待ちしております。

プロフィール

エデュパスタッフ

Author:エデュパスタッフ
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

QRコード

QR

ページトップへ