H23 入試分析 理科 大阪星光学院中学校
2011.02.24 10:33|入試問題分析(理科)|
今回も前回の問題の続きです。
では早速始めましょう!!
[問題]H23 大阪星光学院中 理科 大問4番の問4・問5
[B]次に,図2の状態にある装置を用意し,ふたを開けて試験管に60℃の水30cm3を入れ,すばやくふたを閉めたところ,ガラス管内の水面が移動しはじめ,しばらくしてガラス管内の水面は2.4cm3ぶんだけ変化し,図3の状態になって止まりました。このとき容器内には氷と水が残っていました。
問4 図3の状態から,試験管内の水に硝酸アンモニウムという物質を3gとかしたところ,ガラス管内の水面が変化して0.3cm3ぶんだけ上がりました。このことから,硝酸アンモニウムはどんなものに使われていると考えられますか。次のア~カから1つ選び記号で答えなさい。
ア.水の温度を上げるので,駅弁などを温める発熱体に使われる。
イ.水によくとけるので,冬の凍結防止に使われる。
ウ.水をよく吸い込むので,押入れの乾燥に使われる。
エ.水の温度を下げるので,スポーツ用の瞬間冷却パックに使われる。
オ.水とよくなじむので,運動場の土ぼこり防止に使われる。
カ.水をはやく蒸発させるので,速乾シャツに使われる。
問5 図3の状態から,硝酸アンモニウムのかわりに水酸化ナトリウムを3gとかしたところ,ガラス管内の水面が変化し水面は1.0cm3ぶんだけ下がりました。このことから,30℃の水30cm3に水酸化ナトリウム3gとかすと,水の温度は何℃になると考えられますか。ただし,答えが割り切れない場合は小数第2位を四捨五入し,小数第1位まで求めなさい。

[解説] 硝酸アンモニウムは水に解けると熱を吸収するため,水温が下がります。この性質を利用して硝酸アンモニウムは氷枕などの寒剤などとして用いられています。
問4 硝酸アンモニウムの性質を利用している記述はエのみとなります。…答え
問5 前回の実験で30℃の水30cm3は容器内の氷を溶かして液面を1.2 cm3下げることがわかりました。
また今回の問題文から,60℃の水30cm3は容器内の氷を溶かして液面を2.4 cm3下げることから,水の量が一定ならば,液面の下がる長さは液温に比例する事がわかります。試験管内の30cm3の水に水酸化ナトリウム3gを溶かすことによって液面が1.0 cm3ぶんだけ下がったことから水酸化ナトリウム3gを30℃の水にとかすと液温が30℃+30℃×1.0/1.2=55℃になるということがわかります。…答え
※水酸化ナトリウムは水にとけると液温が上昇します!!(これは絶対覚えておきましょう。)
頑張れ受験生達!!(^◇^)
では早速始めましょう!!
[問題]H23 大阪星光学院中 理科 大問4番の問4・問5
[B]次に,図2の状態にある装置を用意し,ふたを開けて試験管に60℃の水30cm3を入れ,すばやくふたを閉めたところ,ガラス管内の水面が移動しはじめ,しばらくしてガラス管内の水面は2.4cm3ぶんだけ変化し,図3の状態になって止まりました。このとき容器内には氷と水が残っていました。
問4 図3の状態から,試験管内の水に硝酸アンモニウムという物質を3gとかしたところ,ガラス管内の水面が変化して0.3cm3ぶんだけ上がりました。このことから,硝酸アンモニウムはどんなものに使われていると考えられますか。次のア~カから1つ選び記号で答えなさい。
ア.水の温度を上げるので,駅弁などを温める発熱体に使われる。
イ.水によくとけるので,冬の凍結防止に使われる。
ウ.水をよく吸い込むので,押入れの乾燥に使われる。
エ.水の温度を下げるので,スポーツ用の瞬間冷却パックに使われる。
オ.水とよくなじむので,運動場の土ぼこり防止に使われる。
カ.水をはやく蒸発させるので,速乾シャツに使われる。
問5 図3の状態から,硝酸アンモニウムのかわりに水酸化ナトリウムを3gとかしたところ,ガラス管内の水面が変化し水面は1.0cm3ぶんだけ下がりました。このことから,30℃の水30cm3に水酸化ナトリウム3gとかすと,水の温度は何℃になると考えられますか。ただし,答えが割り切れない場合は小数第2位を四捨五入し,小数第1位まで求めなさい。

[解説] 硝酸アンモニウムは水に解けると熱を吸収するため,水温が下がります。この性質を利用して硝酸アンモニウムは氷枕などの寒剤などとして用いられています。
問4 硝酸アンモニウムの性質を利用している記述はエのみとなります。…答え
問5 前回の実験で30℃の水30cm3は容器内の氷を溶かして液面を1.2 cm3下げることがわかりました。
また今回の問題文から,60℃の水30cm3は容器内の氷を溶かして液面を2.4 cm3下げることから,水の量が一定ならば,液面の下がる長さは液温に比例する事がわかります。試験管内の30cm3の水に水酸化ナトリウム3gを溶かすことによって液面が1.0 cm3ぶんだけ下がったことから水酸化ナトリウム3gを30℃の水にとかすと液温が30℃+30℃×1.0/1.2=55℃になるということがわかります。…答え
※水酸化ナトリウムは水にとけると液温が上昇します!!(これは絶対覚えておきましょう。)
頑張れ受験生達!!(^◇^)
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