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H23 入試分析 理科 西大和学園中学校

2011.02.26 17:40|入試問題分析(理科)
今回は西大和学園中の理科の問題です。
傾向は例年通り大問で4題であり,難易度も例年通りでした!!

では早速始めましょう!!

[問題]H23 西大和学園中 理科大問 4番
重さの異なるスチールウールをピンセットで持ちながらガスバーナで加熱し燃焼させると,[表2]のような結果になりました。

(5) 実験⑥~⑩の中で,スチールウールが十分燃焼できていない実験が1つあります。その実験を1つ選び,番号で答えなさい。

(8) 0.75gのスチールウールを十分燃焼させたとき,スチールウールに結びついた酸素は何gですか。割り切れない場合は四捨五入して,小数第二位まで答えなさい。

(9) 1Lの酸素の重さはある温度で1.43gです。(8)の燃焼のとき,使われた酸素はその温度で何cm3ですか。ただし,割り切れない場合は四捨五入して,整数値で答えなさい。

(10) 空気を(9)と同じ温度で5L用意しました。ある質量のスチールウールをその中で十分に燃焼させると2.4gになりました。燃焼後の空気の重さは何gですか。ただし,空気は窒素と酸素とからなり,その体積比は4:1とします。また,1Lの窒素の重さはその温度で1.25gです。割り切れない場合は四捨五入して,小数第二位まで答えなさい。


西大和 表②


[解説]スチールウール(鉄)を燃焼させると酸化鉄となります。
(5) 実験⑥⑧⑨⑩については,スチールウールの重さ:燃焼後の物質の重さ=5:7となります。ところが,実験⑦については,スチールウールの重さ:燃焼後の物質の重さ=3:4となっています。これは実験⑦についてはスチールウールの一部が燃焼せず鉄のまま残っていたからと考えられます。ですので答えは⑦

(8) 表より鉄5g+酸素2g→酸化鉄7gとなります。
したがって,0.75gの鉄が全て燃焼したときに結びつく酸素の重さは0.75g×2g/5g=0.30gとなります。…答え

(9) 酸素1L→1.43gなので,0.30gの酸素の体積は1000cm3×0.3g/1.43g=209.7…cm3≒210 cm3…となります。…答え

(10) できた酸化鉄2.4g中には酸素が2.4g×2g/7g=4.8/7g含まれています。
これは空気5L中に含まれていた1Lの酸素(重さにして1.43g)中から結びついた酸素です。したがって,燃焼後の空気の重さは鉄と反応せずに残った酸素と空気5L中に含まれていた窒素4Lのみですので,1.25g×4L/1L+(1.43g-4.8/7g)=5.744…g≒5.74gとなります。…答え
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