H23 入試分析 理科 六甲学院中学校
2011.03.01 14:19|入試問題分析(理科)|
今回は六甲中の入試問題です(^◇^)
では早速始めましょう!!
[問題] H23年度 六甲学院中学入試問題 理科 大問4
水溶液の性質を調べるために,ある濃さの塩酸(A液)50cm3と,ある濃さの水酸化ナトリウム水よう液(B液)75 cm3に,いろいろな重さのアルミニウムをそれぞれ加え,発生した気体の体積を量りました。その結果が次の表です。さらに,塩酸と水酸化ナトリウム水よう液を混ぜ合わせるとたがいの性質を打ち消し合うことが知られているので,いろいろな割合でA液とB液を混ぜ合わせてその性質を調べると,A液15cm3にB液75cm3を加えてできた混合液はアルミニウムを加えても気体が発生せず,中性になっていました。次の(1)~(6)の問いに答えなさい。

(1)A液100cm3にはアルミニウムが何gまでとけますか。
(2)B液100cm3にはアルミニウムが何gまでとけますか。
(3)A液とB液を混ぜ合わせて中性の混合液540cm3つくるためには,A液が何cm3必要ですか。
(4)A液40 cm3にB液140 cm3を加えてできた混合液を赤色リトマス紙と青色リトマス紙につけるとどうなりますか。それぞれ答えなさい。
(5) A液92 cm3にB液75cm3を加えてできた混合液にアルミニウム0.5gを加えると何cm3の気体が発生しますか。
(6) A液30 cm3にB液200cm3を加えてできた混合液にアルミニウム0.5gを加えると何cm3の気体が発生しますか。
[解説]
(1)表よりアルミニウム0.2gが塩酸にとけると水素が270 cm3発生する事がわかります。また,50 cm3の塩酸が完全にアルミニウムをとかすのに使われると,水素が1080 cm3発生する事がわかるので50cm3の塩酸にちょうどとけるアルミニウムの重さは0.2g×1080 cm3/270 cm3=0.8gという事がわかります。したがって100 cm3の塩酸にちょうどとけるアルミニウムの重さは0.8g×100 cm3/50cm3=1.6gである事がわかります。…答え
(2) 表よりアルミニウム0.2gが水酸化ナトリウム水よう液にとけると水素が270 cm3発生する事がわかります。また,75cm3の水酸化ナトリウム水よう液が完全にアルミニウムをとかすのに使われると,水素が972 cm3発生する事がわかるので75cm3の水酸化ナトリウム水よう液にちょうどとけるアルミニウムの重さは0.2g×972cm3/270 cm3=0.72gという事がわかります。したがって100 cm3の水酸化ナトリウム水よう液にちょうどとけるアルミニウムの重さは0.72g×100 cm3/75cm3=0.96gである事がわかります。…答え
(3)塩酸A液:水酸化ナトリウム水よう液B液=15 cm3:75 cm3=1:5で完全中和なので,中性の混合液を作るには540cm3×1/6=90 cm3の塩酸A液が必要である事がわかります。…答え
(4)この場合,塩酸が40cm3-140cm3×1/5=12cm3過剰なので混合液は酸性を示します。したがって,赤リトマス紙は変色せず,青リトマス紙は赤色に変色します。…答え
(5)この場合,塩酸が92 cm3-15 cm3=77 cm3過剰なのでこの余った塩酸がアルミニウム0.5gを全てとかします。このときに発生する水素は1080 cm3×0.5g/0.8g=675cm3であることがわかります。…答え
(6)この場合,水酸化ナトリウム水よう液が200 cm3-30 cm3×5=50 cm3過剰なのでこの余った水酸化ナトリウム水よう液がアルミニウム0.5gの一部をとかします。このとき発生する水素の体積は972 cm3×50 cm3/75cm3=648cm3であることがわかります。…答え
頑張れ受験生達!!(^O^)/
では早速始めましょう!!
[問題] H23年度 六甲学院中学入試問題 理科 大問4
水溶液の性質を調べるために,ある濃さの塩酸(A液)50cm3と,ある濃さの水酸化ナトリウム水よう液(B液)75 cm3に,いろいろな重さのアルミニウムをそれぞれ加え,発生した気体の体積を量りました。その結果が次の表です。さらに,塩酸と水酸化ナトリウム水よう液を混ぜ合わせるとたがいの性質を打ち消し合うことが知られているので,いろいろな割合でA液とB液を混ぜ合わせてその性質を調べると,A液15cm3にB液75cm3を加えてできた混合液はアルミニウムを加えても気体が発生せず,中性になっていました。次の(1)~(6)の問いに答えなさい。

(1)A液100cm3にはアルミニウムが何gまでとけますか。
(2)B液100cm3にはアルミニウムが何gまでとけますか。
(3)A液とB液を混ぜ合わせて中性の混合液540cm3つくるためには,A液が何cm3必要ですか。
(4)A液40 cm3にB液140 cm3を加えてできた混合液を赤色リトマス紙と青色リトマス紙につけるとどうなりますか。それぞれ答えなさい。
(5) A液92 cm3にB液75cm3を加えてできた混合液にアルミニウム0.5gを加えると何cm3の気体が発生しますか。
(6) A液30 cm3にB液200cm3を加えてできた混合液にアルミニウム0.5gを加えると何cm3の気体が発生しますか。
[解説]
(1)表よりアルミニウム0.2gが塩酸にとけると水素が270 cm3発生する事がわかります。また,50 cm3の塩酸が完全にアルミニウムをとかすのに使われると,水素が1080 cm3発生する事がわかるので50cm3の塩酸にちょうどとけるアルミニウムの重さは0.2g×1080 cm3/270 cm3=0.8gという事がわかります。したがって100 cm3の塩酸にちょうどとけるアルミニウムの重さは0.8g×100 cm3/50cm3=1.6gである事がわかります。…答え
(2) 表よりアルミニウム0.2gが水酸化ナトリウム水よう液にとけると水素が270 cm3発生する事がわかります。また,75cm3の水酸化ナトリウム水よう液が完全にアルミニウムをとかすのに使われると,水素が972 cm3発生する事がわかるので75cm3の水酸化ナトリウム水よう液にちょうどとけるアルミニウムの重さは0.2g×972cm3/270 cm3=0.72gという事がわかります。したがって100 cm3の水酸化ナトリウム水よう液にちょうどとけるアルミニウムの重さは0.72g×100 cm3/75cm3=0.96gである事がわかります。…答え
(3)塩酸A液:水酸化ナトリウム水よう液B液=15 cm3:75 cm3=1:5で完全中和なので,中性の混合液を作るには540cm3×1/6=90 cm3の塩酸A液が必要である事がわかります。…答え
(4)この場合,塩酸が40cm3-140cm3×1/5=12cm3過剰なので混合液は酸性を示します。したがって,赤リトマス紙は変色せず,青リトマス紙は赤色に変色します。…答え
(5)この場合,塩酸が92 cm3-15 cm3=77 cm3過剰なのでこの余った塩酸がアルミニウム0.5gを全てとかします。このときに発生する水素は1080 cm3×0.5g/0.8g=675cm3であることがわかります。…答え
(6)この場合,水酸化ナトリウム水よう液が200 cm3-30 cm3×5=50 cm3過剰なのでこの余った水酸化ナトリウム水よう液がアルミニウム0.5gの一部をとかします。このとき発生する水素の体積は972 cm3×50 cm3/75cm3=648cm3であることがわかります。…答え
頑張れ受験生達!!(^O^)/
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