2013(H25)入試分析 算数 甲陽学院中学校(第2日) PART1
2013.02.09 12:03|入試問題分析(算数)|
今回は甲陽2日目です。
1日目の受験者平均49.8に対して、2日目の受験者平均56.3ということからもわかるように、
2日目のほうが点数を取りやすかったようです。一番大きな違いは再三述べているように、
途中に厳しい問題があったかなかったかの違いでしょう。
今回のテストから見える教訓として言えることは、(当たり前のことなのですが)2日間勝負のテストでは
1日目の結果を引きずらないことが非常に重要ということです。
2日目の方が1日目よりも良い精神状態で受けることができる子はまずいません。
逆に言うと、気持ちを切り替えることができれば、周りで勝手に下がってくれる子がいる分、
相対的に自分の位置は上がることになります。
2日目の方が得点しやすかったということは、なおさら今年の入試は最後までわからなかった
と言えるのではないでしょうか。
では、実際の問題を見てみましょう。今回は大問の2番を取り上げます。
(問題)H25 甲陽中学校・2日目算数 大問2番
1から200までの200個の整数があります。
(1)それぞれの整数について,各位の数の和を考えます。例えば,2なら2,34なら7,156なら12です。
これら200個の和をすべて加えた合計を求めなさい。
(2)それぞれの整数について,各位の数の積を考えます。例えば,2なら2,34なら12,156なら30です。
これら200個の積をすべて加えた合計を求めなさい。
(1)こちらはよく見る問題ですね。位ごとに出てくる数字の和を考えればOKです。
一の位:0~9の十種類の数字が200÷10=20回ずつ出てくるので、(0+1+2+…+9)×20=900
十の位:数字がないところも0と考えると一の位と全く同じ。(0+1+2+…+9)×20=900
百の位:100~199で1が100回登場し、200で2が1回登場するので、1×100+2=102
よって、900×2+102=1902 となります。
(2)こちらは「九九の表の答えの和を求めなさい」という問題に出会ったことがあるかどうかで差がついたかも
しれません。とはいえ、順番にかけ算の式を作っていけば、なんとなく方針は見えるかと思います。
1~10の合計は1+2+3+…+9+0=45
11~20の合計も45、21~30の合計は45×2,31~40の合計は45×3,…,91~100の合計は45×9となるので、
11~100の和は45×(1+2+3+…+9)=45×45=2025となります。
101~200は11~99に1がついただけなので(100~109と200は0が入っているので無視してよい)、やはり2025。
よって,45+2025×2=4095となります。
200までとされているあたりがかなり親切設計(?)な問題といえますね。
(池)
1日目の受験者平均49.8に対して、2日目の受験者平均56.3ということからもわかるように、
2日目のほうが点数を取りやすかったようです。一番大きな違いは再三述べているように、
途中に厳しい問題があったかなかったかの違いでしょう。
今回のテストから見える教訓として言えることは、(当たり前のことなのですが)2日間勝負のテストでは
1日目の結果を引きずらないことが非常に重要ということです。
2日目の方が1日目よりも良い精神状態で受けることができる子はまずいません。
逆に言うと、気持ちを切り替えることができれば、周りで勝手に下がってくれる子がいる分、
相対的に自分の位置は上がることになります。
2日目の方が得点しやすかったということは、なおさら今年の入試は最後までわからなかった
と言えるのではないでしょうか。
では、実際の問題を見てみましょう。今回は大問の2番を取り上げます。
(問題)H25 甲陽中学校・2日目算数 大問2番
1から200までの200個の整数があります。
(1)それぞれの整数について,各位の数の和を考えます。例えば,2なら2,34なら7,156なら12です。
これら200個の和をすべて加えた合計を求めなさい。
(2)それぞれの整数について,各位の数の積を考えます。例えば,2なら2,34なら12,156なら30です。
これら200個の積をすべて加えた合計を求めなさい。
(1)こちらはよく見る問題ですね。位ごとに出てくる数字の和を考えればOKです。
一の位:0~9の十種類の数字が200÷10=20回ずつ出てくるので、(0+1+2+…+9)×20=900
十の位:数字がないところも0と考えると一の位と全く同じ。(0+1+2+…+9)×20=900
百の位:100~199で1が100回登場し、200で2が1回登場するので、1×100+2=102
よって、900×2+102=1902 となります。
(2)こちらは「九九の表の答えの和を求めなさい」という問題に出会ったことがあるかどうかで差がついたかも
しれません。とはいえ、順番にかけ算の式を作っていけば、なんとなく方針は見えるかと思います。
1~10の合計は1+2+3+…+9+0=45
11~20の合計も45、21~30の合計は45×2,31~40の合計は45×3,…,91~100の合計は45×9となるので、
11~100の和は45×(1+2+3+…+9)=45×45=2025となります。
101~200は11~99に1がついただけなので(100~109と200は0が入っているので無視してよい)、やはり2025。
よって,45+2025×2=4095となります。
200までとされているあたりがかなり親切設計(?)な問題といえますね。
(池)
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