駒場東邦中学校 理科 各問寸評★2015年(H27年)

2015.05.18 12:52|入試問題分析(理科)
こんにちは。今日は駒場東邦中学校の理科の問題の寸評です。
駒場東邦中学の理科は小問集合が1題、生物、地学、物理、化学から各一題ずつ出題されています。
合格者平均点はここ数年55点前後で推移しており、平成27年度は57.1点でした。小問集合や知識問題はできて当然という子たちの中での勝負になりますので、まずは基礎力をしっかりと身につけましょう。

第1問 小問集合
(1) 川の形と川底の形の関係の問題です。これは基本問題なので必ず正解したいところです。
川が曲がっているところでは、内側が遅く・浅く、外側が速く・深くです。このことから、①ではイ、③ではウになります。②のように、川がまっすぐなところでは、川の中ほど速く・深くですので、答えはアになります。
(2) 地層ができる順番を問われています。カギになる断層に注目して考えましょう。まず、③の断層に注目すると、①、④、⑤を切っているので、①→⑤→④→③の順に起こったことが分かります。次に、②の断層に注目すると、①を切っていて、⑤に切られているので以上から答えは①→②→⑤→④→③となります。
(3) アルコール(とくにエタノール)は揮発性の高い(蒸発しやすい)物質です。あとは昇華性の高い(固体から気体になりやすい)物質としてヨウ素、ドライアイス(二酸化炭素の固体)、ナフタレンも覚えておきましょう。答えはアとウです。
(4) ア さびは酸素と結びつく反応(酸化)のひとつです。
イ これは水温を上げることで、でんぷんの溶けやすさが変わっただけなので酸素は無関係です。
ウ 食塩の水への溶けやすさに関する内容なので酸素とは無関係です。
エ 燃焼は激しく酸素と結びつく反応です。
以上より答えはアとエになります。
(5) 基本事項ですね、答えは蒸散です。
(6) 光の反射に関する問題です。紙と鏡では反射の仕方に違いがあることに注意しましょう。紙の場合、表面に凹凸があるので、光を反射した場合いろんな方向に反射するため、鏡のように反射光が特定の場所に集中することはありません。よっての部分の明るさはの部分と同じ明るさになります。は鏡の部分なので、反射してできたの部分はと同じ明るさになります。よって答えはがイ、がエになります。
(7)① 速さと時間の関係を表したグラフに関する問題です。曲線と横軸に囲まれた部分の面積が進んだ距離になるので、イとウは面積が100よりも小さいので不適ですね。アは面積が100ですが、走り始めた瞬間から10m/秒の速さで走ることは考えられないのでアも不適です。また、エは囲まれた部分の面積は100になるものの、人間が走るとこのような直線的な速度変化をするのは考えにくいのでエも不適です。よって答えはオと考えられます。
② (前半の5秒の面積)<(後半の5秒の面積)より、答えはイになります。
(8) 人体の基本事項を問う問題です。落としてはいけません。答えAの選択肢ア、Bの選択肢ア、Cの選択肢イです。

第2問 化学 アルミニウムと塩酸の反応・結晶の重さ
(1) ア 正しい。ろ過を行うときは、勢いよく溶液を流さないようにしましょう。
イ 誤り。ろ紙は再利用できません。
ウ 誤り。このような方法で実験を行うと効率が悪すぎます。また溶液が飛び跳ねて危険です。
エ 正しい。アルコールの蒸気を吸いすぎると気分が悪くなるだけではなく、体にもよくありません。
よって答えはア、エです。
(2) 食塩と塩酸は反応しないので、最初に溶かした食塩がそのまま析出するため重さは変わりません。
(3) ア 正しい。金属に薄い酸を加えて水素が発生するとき発熱しますが、逆に熱を吸収するような反応も存在します。
イ 誤り。蒸発皿に残った白色の結晶は塩化アルミニウムなのでよくとけます。
ウ 正しい。アルミニウムが完全に溶けていようと溶けていなかろうと溶液の色は透明です。
エ 誤り。図1より塩酸50mⅬはアルミニウム0.45gと過不足なく反応することが分かります。アルミニウム0.25gだと、まだ塩酸は残っているので、溶液は酸性になります。
(4) 塩酸50mLと過不足なく反応するアルミニウムは0.45gと決まっているため、アルミニウムの粉末を0.45gよりもたくさん入れても、得られる塩化アルミニウムの量は変わりません。
(5) (6)の問題文にも書いてありますが、化学反応では、反応前の物質の重さの合計と反応後の物質の重さの合計は常にしくなります。反応前は76.25+0.45=77.0g、反応後は76.65+(発生した水素の重さ)なので、77.00-76.65=0.05gが発生した水素の重さになります。
(6) 塩化水素の重さを□とします。
(アルミニウムの重さ)+(塩化水素の重さ)=(塩化アルミニウムの重さ)+(発生した水素の重さ)という式が成り立つので、□+0.45=2.20+0.05になるので、□=1.80gより、塩酸50mLn含まれる塩化水素の重さは1.80gになります。

第3問 生物 ダンゴムシの暮らし
駒場東邦のような難関校は問題集、参考書などでよく見かける動植物を出題することはあまりありません。もし出題されたとしても今回のようにダンゴムシの暮らしというあまり見慣れない題材である場合がほとんどです。勉強の合間などで、eテレの「ダーウィンが来た!」などを積極的に見て、色々なことに興味を持ってみましょう。
(1) ダンゴムシの頭部はウですが、みなさんはダンゴムシを見たことがあるでしょうか?都会にいると自然と触れ合う機会がどうしても少なくなりがちです。出題者側はこうした現状をふまえて問題を作成しています。このような題材での出題は今後も続くと思われますので注意しておきましょう。
(2) ダンゴムシは甲殻類に分類されます。エビ、カニ、ミジンコなどの仲間になりますので、答えはイです。
(3) ダンゴムシは他の甲殻類と同様に脱皮し、そのときに白くなります。答えはア。
(4) 肉食か草食かを考えましょう。肉食はアとイ、草食はウとエとオなので、答えはアとイ。
(5) 甲殻類は殻のためにカルシウムを摂取します。特に陸上に住んでいるダンゴムシはカルシウムを日常的に摂取するのが難しいため、コンクリートをかじります。よって答えはアです。ちなみにダンゴムシは脱皮直後に自分が脱いだ殻をカルシウムを摂取する目的で食べてしまいます。
(6) ダンゴムシはお腹の部分の育児のうという袋の中に卵を入れて生活しています。その中で卵をかえし、幼虫が歩くようになると袋からワラワラと出てきます。よって答えはエです。ちなみに、エビやザリガニも歩くための脚以外に腹脚という短い脚をもっており、卵をその脚にぶらさげて生活しています。
(7) 最難関の入試問題では、問題文から情報を読み取り、その場で類推し、筋道を立てて説明することが求められます。
①ウイルスに感染する→②明るいところに出ていく→③天敵に見つかって食べられる→④天敵がフンをしてウイルスが広い範囲にばらまかれるという流れを導き出し、これをまとめましょう。
答えは鳥に食べられやすくなり、その鳥が広範囲にフンをすることによって感染範囲を拡大することができるから。
第4問 地学 北の空で見られる星座の動き
(1) 基本問題ですね、答えは北極星です。北斗七星やカシオペア座を使って北極星を見つける方法を確認しておきましょう。
(2) 北極星はこぐま座の一部です。
(3) Wの形をしているBはカシオペア座です。
(4) 北斗七星はおおぐま座の一部です。
(5) 北の空に見える星座は、北極星を中心にして一日に一回転します。反時計回りに1時間あたり360°÷24=15°回るので3時間では45°回転します。よって答えはイです。
(6) 星の日周運動は地球が自転しているために起こります。
(7) 地球の公転運動によって、星も年周運動をします。同じ星を同じ時刻に見ると、反時計回りに1か月あたり
360°÷12=30°回るので、2か月では60°回転します。よって答えはエです。

第5問は次回に解説します。(和)


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