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豊島岡女子学園中学校 理科 各問寸評★2015年(H27年)

2015.05.29 15:10|入試問題分析(理科)
こんにちは。今日は2015豊島岡学園女子中学の理科の問題の寸評です。

第1問 物理 電気回路
(1) カとクは正極どうし負極どうしがそれぞれつながれているため、豆電球はつきません。
(2) 豆電球1個と電池1個をつないだときの明るさを1として、1番から16番までの豆電球の明るさを調べていきます。
1・2・3・4・9・10は明るさ1、5・6は明るさ2、7・8・13・14は明るさ1/2、11・12・15・16は明るさ0なので、答えはえになります。
(3) まず、箱の中の様子を考えます。〔4〕より、BとDは電池につながれていることが分かります。また、〔5〕より電池は直列につながれていることが分かります。豆電球をAとBにつないで電池を直列につないで回路を作るには、AとDを電池でつなげば、〔1〕~〔5〕を満たす回路ができます。AとDに豆電球をつないだ場合、電池1個とつながった状態になるので〔4〕と同じ明るさになるので、答えはいです。
(4) 端子BとCをつないだときも電池は直列につながれているような回路を考えます。
あ.は豆電球がつきません。
い.は豆電球はつきません。
う.は〔4〕と同じ明るさになります。
え.は豆電球がつきません。
お.が正解です。
か.は豆電球がつきません
(5) (4)はA⇒電池⇒D⇒電池⇒B⇒電球⇒C⇒Aという直列回路と同じなので、AとBまたはBとCをつなぐと電球は光りません。
(6) ①の方位磁針の下を北から南、②の方位磁針の上を南から北に電流が流れます。①、②いずれも右ねじの法則よりN極が西に振れ、振れ幅は電流の強さで決まるので、①よりも②の方が大きく振れます。乾電池2個では方位磁針が真西を向くほど強い電流を流すことはできないのであ.はありえません。

第2問 化学 化学反応と量的関係
(1) すべての選択肢を見ていきましょう。
あ. 問題に「入っていることがあります」と書かれているので、必ずは言い過ぎ。
い. 鉄と油は反応しません。
う. 正しい。
え. 窒素が入っている分、酸素の濃度が減るので反応しにくくなります。
お. 温度が高いとさかんに反応します。
(2) (1)と同様全て見ていきましょう。
あ.鉄はうすい酸と反応します。
い.鉄とうすい水酸化ナトリウム水溶液に溶けません。
う.鉄は磁石にひきつけられます。
え.熱の伝わりやすさは銅>鉄です。
お.鉄は水より密度が大きいので、水に沈みます。
か.金属は電気を通します。
第2問(3)~(6)は次回に説明します。

第3問 生物 人のたん生
(1) 基本問題ですので、これは落とせません。
①は胎盤です。胎盤側から養分を、胎児側からは二酸化炭素などの不要物を相互に送り出すので、①はあ.が正解。
②はへその緒です。ここを養分と不要物が行きかうので②のか.が正解。
③は羊水です。これは胎児を外部の衝撃から守る役目を果たしているので、③のけ.が正解。
(2) 胎児の大きさは頭の先からおしりの部分(座高)のことを指しますので答えはう.。
(3) 心臓が動き始めると各臓器に血液を送ることができるようになります。そして目や耳ができ、手や足の形がはっきりしてきます。その後、身体を回転させてよく動き回り、最終的に身長が50㎝、体重3㎏くらいまで成長します。答えはい、え、う、あ。
(4) 動物の受精卵の大きさは以下の通りです。
ヒト0.14㎜
メダカ1.5㎜
サケ6.0㎜
ニワトリ3㎝
ヒトが一番大きい身体なのに、受精卵は一番小さいのは意外ですね。卵は成長していくのに必要な栄養分を多く含むほど大きくなります。ヒトの場合、母親の体内で栄養をもらい成長していくので、卵は他の動物よりも小さいと考えられます。
(5) 子が親と似た姿で生まれるのでほ乳類です。あ.~お.の中ですべての動物がほ乳類なので答えはえ.。

第4問 地学 地温と気温の関係
(1) 地面は太陽光線によって温められ、地面が出す熱によって空気が温められるので、太陽高度、地温、気温の順にそれぞれ最大値を取ります。以上のことから、
2015豊島岡4-1 は太陽高度のグラフ
2015豊島岡4-2 は地温のグラフ
2015豊島岡4-3 は気温のグラフ
であることが分かります。
(2) 図の12時の時点で、地温・気温ともに温度が上昇しているので地面・空気ともに、
得る熱量>失う熱量の関係が成り立つので、答えはう.とか.になり、
図の18時の時点で、気温・地温ともに温度が下降しているので地面・空気ともに、
得る熱量<失う熱量の関係が成り立つので、答えはあ.とえ.になります。
(3) 地球は地軸を傾けて太陽の周りを公転していることから、あ.~う.は全て正しいことが分かります。
(4) 昼の長さと日中の気温は関係がないのであ.とう.は誤り。また、緯度が違う地域で比較した場合、必ずしも昼の長さが長いほど南中高度が高いとは言えないので、い.も誤り。同じ地域で観察した場合、南中高度が高いほど昼の長さは長くなりますので答えはえ.です。
次回は第2問(3)~(6)の解説を行います。(和)


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